川上 裕也(かわかみ ゆうや)
予算は2つ作る。「必達予算」と「ストレッチ予算」
From:川上 裕也(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
皆さんは来期の目標・計画をすでに立てられましたか?
前職の会計事務所では、年末のこの時期、年末調整+確定申告の準備に加えて「予算・事業計画の策定」も重なる繁忙期でした。
予算を作る、というのは目標達成のための行動計画を金額で表すことですが、コロナ禍のような不測の事態もある中、予算はどのように考えて策定すれば良いでしょうか?
結論から申し上げると、予算は2つ作っておくことをお勧めします。
まず予算・行動計画を立てるうえで必ず必要なのは「必達予算」です。
具体的には「必要な利益」から必要売上を逆算して作った計画です。
クライアントと来期の目標や計画について話を始めると、まず
「来期は売上を5%アップしたい」
「目標の売上は○○〇円」
と目標売上から話を始めますが、本来必要なのは売上ではなく利益です。
たとえ売上が何億円あっても、利益が出ていなければ事業は失敗。事業を継続できません。
まずは自分の事業が毎年いくらの利益が必要なのか、確認しましょう。
次にもうひとつ「ストレッチ予算(夢計画)」も作っておきましょう。
こちらは自分の本来目標とする売上で設定してもOKです。
「必達予算の売上の10%アップ」
「すべての行動計画が成功した場合の売上」
などでも良いでしょう。
そして予実管理は「ストレッチ予算(夢計画)」の数値にコミットして進めてください。
そうすることで、コロナのような不測の事態が起きたとしても、下限である「必達予算」をクリアしている状態を作り出しておきましょう。
今年はコロナ禍があって、計画的に利益を残せてこなかった事業は、財務的な体力がないために耐えることも新しい手を打つこともできず、厳しい一年だったな、というのが実感です。
しっかりと予算編成し、アクション・プランの実行を確実なものにしましょう。
PROFILE
川上 裕也(かわかみ ゆうや)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
コンサルティング部門 医業収入アップ シニアコンサルタント
北九州市立大学卒業後、4つの会計事務所で約20年間、経営者の良きパートナーとして200件以上のクライアントを担当。
3件目の会計事務所で、弊社代表である渥美がGMを務める大型歯科医院の担当者となる。
当初、医業収入2億円規模だった歯科医院を、担当していた3年間で5億円以上に成長させる過程に携わった。
今までに関わった歯科医院からは、マーケティングとマネジメントを駆使して「院長個人とクリニックにお金が残るようになった!」「自信を持って経営判断を下せるようになった!」「業績が一気に回復した!」・・・などの絶大な信頼を獲得。
全国のクリニックから寄せられる経営相談に応え、東奔西走している。
趣味は、バスケットボール。