川上 裕也(かわかみ ゆうや)
スピードを最優先する組織が成功する理由
From:川上 裕也(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
「スピードが大切である」という考え方は、多くの人が理解しています。
しかし、実際にそれを実践できている人は決して多くはないでしょう。むしろ、多くの人が「慎重さが大事」「準備に時間をかけるべき」といった理由を掲げて、行動が遅くなってしまっています。
もちろん、慎重さや準備が重要であることは否定しません。しかし、本当に成果を出す人や組織はスピードと丁寧さを両立させているのです。
スピードを意識しない人が陥りがちな落とし穴
スピードを軽視する人からは、「拙速は失礼だ」「準備不足は避けるべきだ」といった意見を良く耳にします。
しかし、そうした人ほど実際には準備が足りず、要点が整理されていないことが多いのです。例えば、分厚いだけで中身の薄い資料を作成したり、長時間をかけて非効率な会議を開いたり、確認作業に時間を取られすぎて機会を逃してしまったりすることがあります。また、対応が遅れることで相手に不信感を与えてしまうこともあります。
本当に優れた人や組織は、スピードを意識しながらも、的確な準備を行い、質の高い仕事を提供しています。要点を明確にし、ムダを省きながら、迅速かつ丁寧に対応することで、相手からの信頼を得ることができるのです。
スピードと丁寧さは両立する
「スピードを重視すると、仕事の質が下がるのではないか」と考える人は少なくありませんが、成功している人や企業は、スピードと丁寧さを両立させることができています。むしろ、スピードを重視するからこそ、ムダな作業を減らし、本当に重要な部分に集中できるようになるのです。
例えば、スピードを意識することで、以下のようなメリットがあると考えられます。
▶意思決定が早くなる
迅速に決断することで、チャンスを逃さず、次のアクションに移ることができます。
▶顧客対応の質が向上する
素早い対応は、相手に安心感を与え、信頼関係を築くことにつながる。
▶仕事の精度が上がる
スピードを意識することで、無駄な作業を減らし、本当に重要な部分に集中できるようになる。
▶組織の活力が高まる
スピードを重視する文化が根付くと、スタッフ一人ひとりが主体的に行動し、組織全体の活力が向上。
スピードを最優先する組織を作るには?
では、スピードを重視することを組織に浸透させる場合、どのような取り組みをすれば良いでしょうか。たとえば、
▶意思決定のプロセスをシンプルにする
複雑な承認フローや不要な会議を削減し、迅速に決断できる環境を整える。
▶即行動する文化を定着させる
「とりあえずやってみる」「まずは試してみる」といった姿勢を組織に浸透させることが大切。
▶不要な作業を排除する
業務の中にムダな手順がないかを常に見直し、シンプルなプロセスを常に模索する。
このような取り組みが必要になるでしょう。
特に事務的な業務などは、担当部署で業務の棚卸しを行い、不要な工程がないか?ITツールなどを活用して業務をシンプルにすることはできないか?ということを検討してみるのは重要です。
まとめ
スピードを重視することは、単に「作業を急ぐ」という意味ではありません。的確に準備をしながら、ムダは削ぎ落とし、迅速に行動する、ということです。
組織にスピードを意識した取り組みが定着すれば、意思決定が早まり、チャンスを逃すことなく、顧客対応の質も向上します。さらに無駄な作業を減らして生産性を高めることで結果的に仕事の精度も上がり、組織全体の活性化にもつながっていきます。つまり、スピードを重視することで、大きな成果を効率的に生み出せるようになるのです。
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PROFILE
川上 裕也(かわかみ ゆうや)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
コンサルティング部門 医業収入アップ シニアコンサルタント
北九州市立大学卒業後、4つの会計事務所で約20年間、経営者の良きパートナーとして200件以上のクライアントを担当。
3件目の会計事務所で、弊社代表である渥美がGMを務める大型歯科医院の担当者となる。
当初、医業収入2億円規模だった歯科医院を、担当していた3年間で5億円以上に成長させる過程に携わった。
今までに関わった歯科医院からは、マーケティングとマネジメントを駆使して「院長個人とクリニックにお金が残るようになった!」「自信を持って経営判断を下せるようになった!」「業績が一気に回復した!」・・・などの絶大な信頼を獲得。
全国のクリニックから寄せられる経営相談に応え、東奔西走している。
趣味は、バスケットボール。