マインドセット

From:氏家 楓(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

「あなたのためを思って」という言葉で相手をコントロールするのは、「優しい虐待」です。

目に見えない時間を視覚化するというような内容の、時間術の本を読んでいた時のこと。
その本に書かれていた時間術の話とは、あまり関係のない言葉にハッとさせられました。

優しい虐待、つまり相手の成長をサポートするのではなく、将来的に考えると相手には何のメリットもない事をしている。むしろ、相手の可能性、やる気、思考力を養う機会を奪っているという事です。

「あなたのためを思って、やってあげたんだよ」と、普段から言ってしまう方はご注意を。
そして、口に出さないにしろ、気付かないうちにそう考えながら行動してしまうことってあるな。と、私も反省しました。
以来、自分の子供に声掛けをするときも「お母さんがやってあげるね」ではなく、「手伝ってもいいかな」「手伝うね」と言い換えるように気を付けています。

他にも「人を育てるという事は、自分の基準を押し付けるのではなく、相手が分かるように、できるように寄り添い、尊重すること」ということも書かれていました。これは自分の子供や家族だけでなく、仕事上においても言えることです。

例えば、この本の作者のお子さん2人の片付けやすい方法は全く異なっていて、上のお子さんは細かくきっちりとした収納は苦手だけど、おおまかに定位置ができていれば自分でもきちんと物の管理はできるタイプ。一方、下のお子さんは細かく整理整頓したいタイプ。自分で考えて、分かりやすく工夫して管理できます。
作者の方は、それぞれのお子さんの特性を踏まえたうえで、2人が自分で片付けをしやすいように管理の仕方を統一せずに、一人一人と一緒に相談して決めたそうです。

作者の方のように、相手の特性を踏まえてサポートできれば相手もスムーズに身についていくと思います。なかなかうまくいかない時は、相手が「こうされると嫌だ」「こういうことが苦手」などマイナスに感じることをピックアップして、それをベースにやり方を考えるというのも有りだと思います。

仕事の場面でいうと、歯科材料などの物の管理の仕方が、イメージしやすいでしょうか。
担当者の考えたやり方を、医院のやり方として統一する事も、うまく仕組化していけば問題はありません。しかし、日常的に「あれはどこ?」「在庫はもうないの?」「どうすればいいの?」と担当者に聞くことが多いのであれば、みんなが分かるように、誰でも把握しやすいように話し合う必要があります。

当たり前のことかもしれませんが、担当者がすべてを管理するのも限度があります。
「なんで私が決めた通りにやらないの?」「あなた達が使いやすいと思ってやっているのに!」
日々、問題が続くと、担当者もそんな気持ちを抱いてしまうかもしれません。

しかし、使いやすさや煩わしさを一番感じるのは、利用頻度が多い人です。
担当者に丸投げするのではなく、自分も当事者として一緒に考える事。
それぞれの基準を押し付けずに、お互いに気持ちよく診療ができるようベストな方法を考える事。
その点も大切なポイントです。


あなたの、「あなたのためを思って」は、本当に相手のことを思えているのでしょうか?

自分の基準を押し付けていませんか?

相手から押し付けられているように感じていませんか?

わたしも一度、振り返ってみます。


氏家 楓(うじいえ かえで)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マーケティング部門 セールスライター

首都大学東京(旧:東京都立大学) 卒業後、大手マーケティング会社にて10年間セールスライターとして活躍。

自らがライティングしたセールスレターが社内における売上レコード(3日間のキャンペーンで2,600万円)を達成した実績を持つ。

当時勤めていたマーケティング会社のセールスライター育成講座の講師をしていた際に、受講生だった渥美社長と知り合う。

セミナーの休憩中にもオンラインセミナーを受講する渥美社長のストイックな姿勢に尊敬の念を抱き、懇親会で意気投合。

渥美社長が独立すると同時に、株式会社 歯科専門 集患アウトソーシングに入社。

トップページのライティングをしたクライアントの新患増加率は平均で 163%(月間最多新患数 344名) 。
また、矯正無料相談では1ヶ月間で 176名 の来院を達成した。

その実績から、
「歯科業界最高のセールスライター」
との呼び声が高い。

趣味は、海釣りとプロレス観戦。

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