氏家 楓(うじいえ かえで)
あたり前にできているか?
From:氏家 楓(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
新年度が始まってしばらく経ちますが、ライティングやマーケティングについての研修を担当する機会が多々あります。
私が研修の中で必ず伝えるようにしているのは「リサーチがいかに大事か」ということ。見込み客(見込み患者)の頭の中にあるものは本人にしか分からないのであって、こちらが決めるものではありません。
ただそうは言っても、リサーチの重要性について実感してもらえるまでに時間がかかることもあります。そこで、最近見つけた事例があるので、皆さんにもご紹介したいと思います。
「位置情報共有アプリ」というものをご存知でしょうか?
このアプリは文字通り、自分の現在地を友達と共有するというもの。いろいろな使い方ができるのですが、中高生を中心に流行っているようです。
このアプリでできることは、
・友達がどこにいるか24時間分かる
・友達の現在地の滞在時間が見られる
・友達のスマホの電池の残量が見られる
など。
正直私は「え…こんなアプリの何が良いの?」と思ってしまいました。友達同士で監視のようなことをし合うメリットがすぐには想像できなかったのです。
いろいろと考えてみたものの、思い浮かぶのはメリットよりデメリットばかり・・・
結局考えるのを諦めて調べてみると、次のような理由が見えてきました。
・お互いの様子が把握できる
・「今どこにいる?」という連絡が省ける
・文字を打つ必要がない
スマホネイティブと呼ばれいつもネットがそばにある若い世代にとって、SNS・LINEとで常時連絡を取れることはもはや当たり前。その上で、よりリアルタイムの状況を把握できることを求めているのです。
だからこそ、こうしたアプリにも抵抗が少なく、
・待ち合わせ場所を決めずに集合する
・電車移動しているタイミングを見計らってLINEを送る
といったこと日常的に行っているという背景があるのです。
これを読んだ私の感想は「なるほどー」というより、
いや、そんなん分かるか!
というのが正直な感想でした(笑)。
そうです。
分かるはずがなかったのです。
中高生と年齢も違えば、出身地・育った時代・置かれている環境も全く違うのですから、いくら想像したところで最初から私の頭の中に答えが見つかるわけがないのです。
例えば採用活動を行う上でも、求職者が求めているものは年々変化しています。私たちはリサーチやテストを常に行いながら、狙いを正確に定めていかなければなりません。
相手の考えや判断基準がどこにあるのか「分かっている」つもりになっていないでしょうか?ライティングやマーケティングに関わる以上、私たちはこのことをいつも自分に問い続けていきたいですね。
位置情報共有アプリにはプライバシーの保護設定など安全面に配慮されており、また用途に関しても子供の安否確認のように様々な目的に応じた使い方ができるようです。ご興味のある方は調べてみても面白いかもしれませんね。
PROFILE
氏家 楓(うじいえ かえで)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マーケティング部門 セールスライター
首都大学東京(旧:東京都立大学) 卒業後、大手マーケティング会社にて10年間セールスライターとして活躍。
自らがライティングしたセールスレターが社内における売上レコード(3日間のキャンペーンで2,600万円)を達成した実績を持つ。
当時勤めていたマーケティング会社のセールスライター育成講座の講師をしていた際に、受講生だった渥美社長と知り合う。
セミナーの休憩中にもオンラインセミナーを受講する渥美社長のストイックな姿勢に尊敬の念を抱き、懇親会で意気投合。
渥美社長が独立すると同時に、株式会社 歯科専門 集患アウトソーシングに入社。
トップページのライティングをしたクライアントの新患増加率は平均で 163%(月間最多新患数 344名) 。
また、矯正無料相談では1ヶ月間で 176名 の来院を達成した。
その実績から、
「歯科業界最高のセールスライター」
との呼び声が高い。
趣味は、海釣りとプロレス観戦。