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From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

歯科衛生士の求人倍率は、いまや18倍までに上昇しました。
今後の保険診療報酬改定により、予防歯科の重要性が増していくことを考えると、衛生士の採用力の如何が医院の未来に大きくかかわってくることでしょう。今後は“、患者の取り合い”と同じくらい“衛生士の取り合い”に勝利することが競争を生き抜くうえでの重要なポイントになります。
 勝つためには戦略が必要です。応募者を待つ受け身の採用活動では、あなたの医院の未来を運にまかせるようなものです。

1.採用戦略とは

“採用戦略”とは、あなたが求める人材を適時に採用するために立てる戦略のことです。
ただ単に「求人をどこに出すか」「何名採用するか」といったことだけ決めた場当たり的ものは、戦略と呼ぶには到底足りません。
“採用戦略”とは、自院の強みと欲しい人材像を徹底的に深堀りして策定する中長期的な施策です。

2.なぜ採用戦略には中長期的な視野が必要なのか

歯科医院経営において、採用戦略は、「設備投資戦略」「集患戦略」と深く結びついています。
スタッフの必要人数は、チェアなどの設備の規模や患者の動向によって大きく左右されるからです。将来の設備投資、今後の患者動向の見込みを総合的に勘案して、中長期的な視野で求める人材を確実に採っていかなければなりません。
また、スタッフの退職が決まってから慌てて求人を出すというような短絡的な採用活動では、効果的な医院のアピールも難しく、人材の吟味に時間を確保することもできません。そのような採用活動で獲得した人材では、採用後にミスマッチがお互いに起こる可能性がとても高くなります。
短絡的な採用活動は、医院にとっても求職者にとっても不幸な採用を生んでしまうのです。

3.採用戦略のステップ

ステップ1 周辺の採用市場の状況把握

まず、競合他院との差別化を図るために、周辺の他院の情報を収集しましょう。給与相場といった端的な情報だけでなく、求人広告上の勤務時間、残業時間の見込み、年間休日数、その他の福利厚生制度を総合的に収集します。周辺地域の求人条件の傾向をつかむのです。

ステップ2 自院のアピールポイントの深堀り

求職者から選んでもらうために、他院にはないあなたの医院の魅力を探る工程です。ステップ1で収集した他院の求人広告の傾向と自院とを比較し、他院との差別化が図れそうなアピールポイントを考えていきます。
また、収集した他院の情報を踏まえて、自院はどのような立ち位置やビジョンを打ち出していくのか、求職者の共感を得られる“自院のあり方”を明確にしていきます。求人の条件面だけでなく、自院のポリシーや理念を踏まえたアピールポイントを探っていくことが大切です。

ステップ3 求める人材像の深堀り

ステップ2の“自院のあり方”を念頭に置いて、自院が求める人物像を設定します。スキルや経歴といったスペックはもちろんのこと、志向の特質や人間関係などできるだけ多角的な面から詳細に落とし込んでいきましょう。欲しい人物像が詳細出あればある程、採用活動や人材選定の制度が上がります。

ステップ4 採用媒体の決定

採用を行う具体的な媒体を選定します。自院サイト、各種求人プラットフォーム、歯科業界向けの就職説明会などの中から、設定した人物像による活用度の高い媒体を選定します。

ステップ5 求人広告の作成

これまでのステップを踏まえて、出稿する広告を作成します。条件や医院の理念を求める人物像に刺さる文章・写真を準備する工程です。クリアになった欲しい人物像に対して、どう伝えればポジティブな反応が返ってくるかを考え抜いて広告を作成します。

ステップ6 運用の開始

以上のステップを終えたら、実際の運用に移ります。どれだけ採用戦略を張り巡らしても、一度で成功するとは限りません。また、採用市場の状況やニーズも常に移り変わるものです。運用を開始して結果が出たら、その改善策をまた考えて実行するというPDCAサイクルを回しながら、採用戦略をブラッシュアップすることで高い採用力をキープすることができます。

4.これからの医院経営に採用戦略は欠かせない

以上、医院の採用戦略の重要性と戦略の立て方について、概要をお話しました。今後の医院経営の発展のためには、求人市場で選ばれ続けるための採用戦略が欠かせません。戦略の策定によって、自院の採用について深く考える機会をつくりましょう。


松本 真由美(まつもと まゆみ)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マーケティング部門 Webマーケター

都内某女子大卒業後、大手マーケティング会社にて11年間Webマーケターとして活躍。

学生時代にセールスライティングの魅力に気付きセールスライティング部門希望で入社したものの、まさかのアフィリエイト部門に配属。

その後もPPC広告部門、コンテンツ制作部門、そしてSEO部門など、当初の希望であるセールスライティングではなくWebマーケティング部門で11年間過労死基準オーバーの日々を過ごす。

そんな時、同期入社のエース氏家が転職したと聞き、歯科専門集患アウトソーシングの存在を知る。

「あの氏家が選んだ会社だから間違いない」

と、何とか入社させてもらえるように氏家から渥美社長にアタックしてもらい、見事にコネ入社。

歯科専門集患アウトソーシングでは、各クライアントのWebマーケティングとWebサイト管理を担当。

特技は、様々なWeb解析ソフトを駆使したWebマーケティング。

また、Webマーケティング業界に多くのコネクションがあり、他力本願なそのコネクションが自信の根拠。

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