マインドセット

From:渥美貴浩(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

採用活動で見えてきた「ワークライフバランス志向」の現実。

採用活動をしていると、ここ数年で明らかに増えたと感じるのが、「ワークライフバランスを重視しています」という言葉です。

定時で帰りたい、残業はしたくない、プライベートを大切にしたい。

これは今の時代、とても一般的で、否定されにくい価値観になっています。

実際、面接の場でもこの言葉を聞かない日はほとんどありません。

ただ、採用をする立場として、もう一歩踏み込んで話を聞いてみると、ある共通点が見えてきます。

それは、前職でも同じようにワークライフバランスを重視していたが、「評価されなかった」「居場所がなかった」と感じて転職してきている人が非常に多い、ということです。

「前の会社は評価してくれなかった」

「正当に見てもらえなかった」


そう話す人は少なくありません。

でも、よくよく聞いてみると、その多くは仕事時間内で与えられたことをこなしていただけ自分から付加価値を積み上げる行動はほとんどしていなかったというケースがほとんどです。

その状態で会社を変えても、状況が大きく変わることはありません。

なぜなら、付加価値が増えていない以上、どこへ行っても評価のされ方は似てくるからです。

大学受験が教えてくれる「努力と未来」の関係。

ここで、ぜひ一度思い出してほしいのが「大学受験」の話です。

大学受験のとき、私たちはどうしていたでしょうか。

学校の授業だけを受けて、「あとはプライベートだから何もしません」という人は、正直かなり少数だったはずです。

多くの人は、授業を受けたうえで、塾に通い、家に帰ってからも教科書を開き、プライベートの時間を使って勉強していました。


なぜそこまでやったのか。


それは、

「将来の選択肢を広げたい」

「いい大学に行きたい」

「その先で安定した環境を手に入れたい」


と思っていたからです。

つまり、若い頃に数年間がんばることで、将来が楽になるという考え方を、私たちはすでに一度、当たり前のように受け入れていたはずなんです。


ところが、社会人になると不思議なことが起きます。

「仕事は仕事の時間内だけでやるべき」

「プライベートを削るのはおかしい」


という考え方が、急に強くなります。

もちろん、これは価値観の問題ですし、全員が同じ考えである必要はありません。

ただ、大学受験では当たり前にやっていた「プライベートを使ってでも未来に投資する」という発想が、社会人になると急に消えてしまう。

その違和感は、ずっと感じてきました。

ワークライフバランスが主流だからこそ“勝ちやすい”時代。

私が伝えたいのは、「全員そうしろ」という話ではありません。

やるかやらないかは、完全に本人次第です。

ただ一つ言えるのは、今は、ワークライフバランスを重視する人が圧倒的に多い時代だからこそ、実はものすごく“勝ちやすい”時代でもあるということです。

みんなが定時で帰る。

みんなが同じペースで働く。

みんなが「そこそこ」で止まる。

そういう環境では、最初の3年、あるいは5年だけでも、プライベートの時間を使って自己投資をし、スキルを積み、経験を積み、「一定ライン」を超える人は、自然と頭一つ抜けます。

最初の数年の努力が、その後の自由をつくる。

私の会社では、実力がつけば、細かく管理されることはほとんどありません。

出勤時間も、休日の取り方も、自分でかなりコントロールできるようになります。

だからこそ、最初の3年〜5年くらいは、正直、楽ではないかもしれないけれど、プライベートの時間を使ってでも、一度しっかりと自分の付加価値を作ってほしい。

そうやって一定のラインを超えた人ほど、結果的に自由な働き方を手に入れ、ワークライフバランスも“後から”取りやすくなるのです。

定時で働いて、収入があまり上がらなくてもいい。

それで納得できるなら、それも一つの人生です。

ただ、もし将来、

「もっと稼げたはずなのに」

「もっと自由に働けたはずなのに」

と思いたくないのであれば、若い今、少しだけ人と違う選択をしてみる価値はあると思っています。

ワークライフバランスが主流になった今だからこそ、
ほんの少し踏み出すだけで、差がつく。

実は、そんな時代なのかもしれません。


渥美 貴浩(あつみ たかひろ)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
代表取締役社長

医業収入2億円以上の歯科医院向けにマーケティングとマネジメントをアウトソーシングする「株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング」を経営。

令和5年11月 現在。
クライアントの平均医業収入は3億2千8百万円。

1歯科医院での1ヶ月の新患数300名オーバーの実績を持つ。

また、1歯科医院での1ヶ月間のインビザライン無料相談176件獲得、全クライアント合計での1ヶ月間のインビザライン無料相談1,100件以上獲得など、自由診療マーケティングでも数多くの結果を出してきた。

スタッフ80名、医業収入9億円規模の大型歯科医院の元事務長。

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