渥美 貴浩(あつみ たかひろ)
競合に追いつかれない歯科医院をつくるのは「面倒を積み上げられる歯科医院」だけ 。
From:渥美貴浩(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
最近、歯科業界には
「簡単に真似できる」
「安く導入できる」
「タダで貴重な情報が手に入る」
という耳触りの良いプロモーションが溢れています。
しかし、これらに飛びついた歯科医院が長期的に伸び続けた例はほとんどありません。
なぜか?
理由はシンプルです。
「誰でもすぐ真似できることは、すぐにコモディティ化するから」
つまり、差別化にはならないのです。
歯科医院経営は「高い山づくり」である。
歯科医院経営を一言で言うなら、
「競合が登れない山をつくること」
です。
低くて登りやすい山を選べば、あなたの歯科医院と同じ山に、あっという間に競合が集まってきます。
安売りキャンペーン
簡易的マーケティング
SNSのテンプレ運用
すぐ手に入るノウハウ
こうしたものは、
「誰でもすぐ登れる低い山」
にすぎません。
だからすぐに真似され、同じ景色を見ている歯科医院が増え、やがて価格競争に巻き込まれていきます。
追いつかれない歯科医院は「面倒なことを仕組みにしている」。
一方で、強い歯科医院は違います。
強い歯科医院がやっていることは、実はすごいことではなく、
「誰でもやろうと思えばできるが、続けるのは面倒」
ということばかりです。
例えば—
- 患者説明の丁寧なプロセス化
- スタッフ教育の体系化
- 紹介が自然と発生する関係性構築
- 働きたいと思われる採用基準づくり
- 一つひとつの治療のクオリティチェック
どれも「特別な才能」が必要なわけではありません。
ただし、
時間がかかる
面倒
成果が見えるまでが遅い
そこがポイントです。
だからこそ、多くの歯科医院は途中でやめてしまう。
その「継続できない領域」を丁寧に積み上げた歯科医院だけが、結果として他院が決して登れない高い山を築くことになります。
近道を探す歯科医院と、地道に積み上げる歯科医院。
ここ数年、情報弱者ビジネスが増えたことで、
「簡単に成果が出る」
「すぐ真似できる」
「自動で売上が上がる」
という甘い言葉に惹かれる歯科医院が増えました。
しかし、これは近道ではなく、ほとんどが「遠回り」です。
なぜなら、本当に歯科医院を強くするのは
「習慣化」
「仕組み化」
「文化づくり」
といった地道な積み上げしかないからです。
これらは時間も手間もかかります。
でも、だからこそ価値があります。
あなたが今登っている“山”はどんな山ですか?
- 誰でも登れる低い山?
- 真似されやすい山?
- それとも、他院が見ただけで「これは登れない」と諦める山?
歯科医院経営とは、
「自分の歯科医院だけが登れる山をつくるプロセス」
です。
そしてその山は、特別な才能でできるのではなく、
「面倒なこと」を続けた歯科医院だけが築けるもの。
今日、あなたが選ぶのは—
「楽なこと」
か
「面倒だが価値のあること」
か。
その積み重ねが、数年後のあなたの歯科医院の未来を決めます。
PROFILE
渥美 貴浩(あつみ たかひろ)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
代表取締役社長
医業収入2億円以上の歯科医院向けにマーケティングとマネジメントをアウトソーシングする「株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング」を経営。
令和5年11月 現在。
クライアントの平均医業収入は3億2千8百万円。
1歯科医院での1ヶ月の新患数300名オーバーの実績を持つ。
また、1歯科医院での1ヶ月間のインビザライン無料相談176件獲得、全クライアント合計での1ヶ月間のインビザライン無料相談1,100件以上獲得など、自由診療マーケティングでも数多くの結果を出してきた。
スタッフ80名、医業収入9億円規模の大型歯科医院の元事務長。
