マネジメント


From:渥美貴浩(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

トップの陰に、必ず“もう一人の主役”がいる。

Appleならジョブズの背後にウォズニアック、Hondaなら本田宗一郎の背後に藤沢武夫。

名前の認知こそ控えめでも、事業の推進力という意味では“もう一人”なくして快進撃は生まれません。

にもかかわらず、私たちが本当に探し当てられていないのも、この「ナンバー2」ではないでしょうか。

実際、経営がうまくいっているクリニックには、例外なく優秀なナンバー2が存在します。

「コピーのナンバー2」は失敗する。

社長が陥りがちな誤りは、自分の“コピー”を求めること。

しかし歴史が示すとおり、優秀なナンバー2はトップの鏡像ではなく補完関係にあります。

技術 × 営業/マーケティング

感覚派 × 理論派

数字に強い × 行動に強い

自分の弱点を埋める“逆側の強み”を持つ相棒こそが、組織の推進力を一段引き上げます。

見極めの基準は「引き算・足し算・かけ算」。

ナンバー2との関係は、次のどれに当てはまるかで評価できます。

引き算:互いに足を引っ張る、毎回チェックをしなければならない→ 失格

足し算:作業量は増えるが質は変わらない → 物足りない

かけ算:1+1が2ではなく10にも100にもなる → 合格

「これは一人では到底できなかった」と、四半期に一度は言えるなら“かけ算”が起きています。

ちなみに多くの現場で選びがちな

「指示待ちで動く便利屋」

は、ナンバー2にはなり得ません。

二人でスケールする会社へ。

うまくいく会社は、トップが優秀でありナンバー2も優秀です。

同じ才能を二倍にしても前進の質は変わりません。

異なる才能を掛け合わせるからこそ、事業はスケールします。

次の四半期、「一人では到底届かなかった成果」を必ず一本つくる。

そのために、“コピーではない”ナンバー2を本気で探し、関係を設計してみてください。

1+1が10になる瞬間は、思いのほか早く訪れるはずです。


渥美 貴浩(あつみ たかひろ)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
代表取締役社長

医業収入2億円以上の歯科医院向けにマーケティングとマネジメントをアウトソーシングする「株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング」を経営。

令和5年11月 現在。
クライアントの平均医業収入は3億2千8百万円。

1歯科医院での1ヶ月の新患数300名オーバーの実績を持つ。

また、1歯科医院での1ヶ月間のインビザライン無料相談176件獲得、全クライアント合計での1ヶ月間のインビザライン無料相談1,100件以上獲得など、自由診療マーケティングでも数多くの結果を出してきた。

スタッフ80名、医業収入9億円規模の大型歯科医院の元事務長。

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