渥美 貴浩(あつみ たかひろ)
強みだけでは勝てない。“弱み”を補うという視点。

From:渥美貴浩(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
ピーター・ドラッカーは「何かを成し遂げるには強みによってである」と説き、私たちもビジネスにおいて“強みを活かす”ことが大切だと日々感じています。
実際、やりたいことを仕事にしようとか、好きなことに集中しようという考え方は、耳障りも良く、多くの人を引き付けるでしょう。
しかし一方で、こうした“強み推し”の議論には、しばしば“弱み”への視点が欠けています。自分の強みを伸ばすことが大事なのは間違いありませんが、弱みを放置してしまうと、大きく足をすくわれるリスクがあるからです。
「負けない」ことの重要性
古くから伝わる兵法書などでは、「いかに負けないか」が勝利をつかむうえで非常に重要だとされています。どんなに優秀な武将でも、永久に勝ち続けることは不可能だからこそ、大きな敗北を回避する工夫が要となるわけです。
ビジネスの世界も同様で、自分の弱みを敵(競合)に突かれてしまうと、あっという間に不利な状況に追い込まれます。逆に言えば、弱みさえ補えれば、大きく負けるリスクを減らせるということです。
弱みは「克服」より「補う」方が合理的
「弱みを意識する」と聞くと、日本的な考え方として「苦手を克服する」方向に走りがちです。もちろん、それも一つの方法ではありますが、すべての弱みを努力だけで克服しようとすると、平均的で平凡なレベルに落ち着いてしまいがち。結果として、自分ならではの強みさえも埋もれさせてしまう恐れがあります。
そこで大切なのが、“自分の弱みは、誰かの強みで補う”という考え方です。たとえば、自分がどうしても苦手な作業を「得意だ」と喜んで引き受けてくれる人は、意外と身近にいるものです。私自身、細かい作業が苦手ですが、むしろ緻密な仕事をこなすことでやりがいを感じるスタッフがいて、大いに助かっています。
組織やツールで「弱み」をカバーする
弱みを補う対象は個人だけではありません。組織としての弱みは、他社との提携によって補うことも可能ですし、技術的な弱みをツールや外部サービスでカバーする方法もあります。
「自社でやらねば」「自分でやらねば」と考えすぎず、外部リソースや新たなテクノロジーを柔軟に取り入れていくことで、弱点となる部分を補強できるのです。
強みだけにとらわれず、弱みにも目を向けよう
「強みにフォーカスしよう」というメッセージは大変魅力的ですが、それだけを追いかけて弱みを無視してしまうと、いつか足元をすくわれるリスクがあります。弱みを克服しきれない場合は、誰かの力を借りればいいし、企業としては提携やアウトソーシングなど、あらゆる選択肢があるのです。
あなたは今、強みにばかり注目していませんか?
放置している弱みはありませんか?
もし心当たりがあるなら、まずは“補う”方法を探ってみましょう。自分一人でがんばるよりも、はるかにスピーディーで、かつ効果的に“負けない体制”を築けるはずです。
ビジネスで本当の成果を出すためには、強みを活かしつつ、弱みを上手に補う――その両輪が不可欠なのです。

PROFILE
渥美 貴浩(あつみ たかひろ)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
代表取締役社長
医業収入2億円以上の歯科医院向けにマーケティングとマネジメントをアウトソーシングする「株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング」を経営。
令和5年11月 現在。
クライアントの平均医業収入は3億2千8百万円。
1歯科医院での1ヶ月の新患数300名オーバーの実績を持つ。
また、1歯科医院での1ヶ月間のインビザライン無料相談176件獲得、全クライアント合計での1ヶ月間のインビザライン無料相談1,100件以上獲得など、自由診療マーケティングでも数多くの結果を出してきた。
スタッフ80名、医業収入9億円規模の大型歯科医院の元事務長。