マーケティング


From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

私たちは日ごろから、マーケティングについてあらゆる側面から物事を見る必要があります。ときに「ありえない」と思えるような場面を想定し、トレーニングを行うことも。

例えば、
「大型医院のすぐそばに小さな医院を開業するとしたら、あなたはどうやって勝ち抜くか?」
「院内設備をまるごとリニューアルしなければならないとしたら、あなたはいつそれを行うか?」
といったテーマについて話し合い、考えを巡らせます。

もちろん、「そんなの無理でしょ・・・」という答えはNGです。笑

医院経営において「うちの医院は大きいから」「うちは小さいから」と考えていては、歩みを前に進めることができません。あなたは、それぞれの規模・それぞれの医院ごとの「強み」が大きな武器となることを知っておく必要があるのです。

例えば一つ目のテーマなら、まずはその大型医院のウィークポイントを見つけ出すことがカギとなります。
一般企業でも「大企業病」と言われるように、組織やサービスに「ほころび」が生まれていることが考えられます。ですから、

・その大型医院の苦手な治療に特化する
・その大型医院より丁寧な対応で富裕層を取り込む
・SNSや口コミへの返信など、1:1を感じさせるコミュニケーションができるetc...

こうした「小規模だからこそできること」にフォーカスすると圧倒的に差別化することが可能です。

加えて、大企業では安定志向のスタッフが集まりやすいことに比べ、小さな医院であってもチャレンジ精神の高いスタッフを採用することができれば、一人ひとりのスタッフ教育にかけられる時間を多く確保できるため、非常に大きなアドバンテージとなり得ます。

チェーン店と個人経営の店舗では、顧客が期待するものも支払う単価も全く異なりますよね。それぞれ、お互いに無い大きな強みをもっており、それこそが存在価値となる得るはずです。

ネット通販で革命的な存在であるamazonが、なぜ今「リアル店舗」事業に注力しているのか?その背景には、サービスの「穴」を明らかにし、今後さらに勝ち抜いていくための多くの狙いがあるのです。

医院経営において、成功のカギは必ずあるはずです。
自院の強みを明らかにすること、そして、そこに時間と労力を集中することで、他が追従できないところまで突き詰めていきたいですね。


三鬼 明香(みき あすか)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士

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