マーケティング

From:氏家 楓(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

皆さんの医院では、患者様に向けた情報発信を定期的に行なっていますか?

今は誰もが自由にSNSやブログ、メールマガジンなどで言葉を発信できる時代。あなたの歯科医院の特徴やメリット、他との違いなど、「提供する付加価値」を伝えることができる、便利なツールが数多く登場しています。

しかし、ある医院ではホームページの内容が更新されず、載せている文章も周りの歯科医院と差別化ができずありきたり。せっかくの集患ツールが活用できないままになってしまった・・・ということも。

あなたの歯科医院の魅力を発信できる場があるのなら、活用させなければ損です。大損です!


ただそうは言っても、「情報発信のために文章を書く」なんて、書く内容も書き方も悩むし、スムーズにいかない時もあるかと思います。伝えたい事がまとまらない時ほど、自分で読み返すと「ん?結局何が言いたいんだ?」となってしまったり。(私がまさに今、その状態です・・・)

今回はそんな私のように「文章がまとまらず頭を抱えていらっしゃる方へ」宛てた、情報発信するための文章を書く(=ライティング)下準備についてです。

まずは「自分の知っている情報の整理」を行いましょう!特に、ダイレクトマーケティングのような「相手に行動を起こさせる」文章を書くときは、下準備がとても重要になってきますので念入りに行なってください。

1.「誰」に向けて書くのか
例えばホームページを作成する上で、あなたの医院がターゲットとしている人はどんな方でしょうか。医院の周りに企業や工場があれば、そこで働いている若い独身の方?学校が近ければ、小児を中心としたファミリー層?それとも、お年寄りや年配の方?
小児・義歯・虫歯や歯周病など、治療内容ごとに「読み手(=誰の部分)」も変わってきますね。

この文章の読み手は、何歳くらいで、女性・男性なのか、独身か子供がいるか、どこで働き、どんな生活をしている人なのか。歯医者に何を求めているだろうか。どんな時にこの文章を読むのか。この人にとって優先事項は何なのか。

そこまでイメージをして、その人に向けて書くと、文章の内容も考えやすくなります。


2.付箋に1つずつ「伝えたいものの特徴」と「利点」を書き出す
例えば、「定期健診の受診率を上げるために文章を考えよう!」とした時に、思いつく限りを付箋1枚に1つずつ書き出します。必要があるかないかは、この段階では気にせず、どんどん書きましょう!
(定期健診を受けることで得られるメリット、歯医者に行かないことで起こりうる悩み・リスク、定期健診で行う内容、必ず伝えたい患者様にとっての優先事項キーワード、年代ごとの歯周病や虫歯の影響・・・・など)

ホームページに載せるなど、ある程度の文章量が必要な時は、紙やパソコンにバーッと書き出すよりも、このように付箋に1つずつ書き出した方が客観的に情報の整理をすることができます。自分だけでなく、他の人とも共有してブレインストーミングをするとより良いアイデアも出てくるかもしれませんね。

考えを出し尽くした後は、それぞれ重要度に応じて分けていきます。
(紙1枚に書き出すのであれば、1つのキーワードから派生させていくイメージマップも個人的におすすめです。どちらもどんどんアイデアを出すための方法なので。)


3.「文章の骨組み」を決める
話の構成(骨組み)を作る事で、2.で出し尽くした伝えたい情報がゴチャゴチャになること無く、話の軸が明確になります。構成パターンは、「結論→理由→具体例→再度結論」の流れがベストです。 

この構成パターンで書くと、相手に伝えたい内容が明確になるので、カウンセリングなどの説明においても、院内のミーティングにおいても有効です。この工程をすることで文章全体を視覚的に把握でき、より読み手に分かりやすい文章に!


仕事でもライティングでも、下準備が8割。ここで、スムーズに文章が書けるかどうかが決まってきます。

まずは「誰に宛てて書くのか」を決め、書き出した付箋をベースに「情報の整理」をし、「文章の骨組みを作る。ここまでが、書く前の下準備です。ここまで来たら、後はベースに肉付けをし、最後に重要な情報のみに文章を推敲しそぎ落としていくのみです。

全て書き上げたら、一晩寝かせて再度じっくり読み返してみてください。
更に良い文章が浮かんでくるかもしれませんよ!


氏家 楓(うじいえ かえで)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マーケティング部門 セールスライター

首都大学東京(旧:東京都立大学) 卒業後、大手マーケティング会社にて10年間セールスライターとして活躍。

自らがライティングしたセールスレターが社内における売上レコード(3日間のキャンペーンで2,600万円)を達成した実績を持つ。

当時勤めていたマーケティング会社のセールスライター育成講座の講師をしていた際に、受講生だった渥美社長と知り合う。

セミナーの休憩中にもオンラインセミナーを受講する渥美社長のストイックな姿勢に尊敬の念を抱き、懇親会で意気投合。

渥美社長が独立すると同時に、株式会社 歯科専門 集患アウトソーシングに入社。

トップページのライティングをしたクライアントの新患増加率は平均で 163%(月間最多新患数 344名) 。
また、矯正無料相談では1ヶ月間で 176名 の来院を達成した。

その実績から、
「歯科業界最高のセールスライター」
との呼び声が高い。

趣味は、海釣りとプロレス観戦。

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