マネジメント


From:川上 裕也(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

私がコンサルティングでご訪問をさせていただいた際には、スタッフ様と1on1で面談をさせていただいています。

「業務をしていて困っていることや心配なことはないですか?」
「いま医院や個人で課題になっていることは何ですか?」
「院長はミーティング等でどんなことをお話していますか?」
「最近の医院の様子はどうですか?」

など質問から始めるのですが、スタッフから

「特に無いです・・・」
「よくわからないです・・・」
「医院は相変わらず毎日忙しいです・・・」

このような回答がある時は、多くの場合、院長や他スタッフ間でコミュニケーションが取れていないか、コミュニケーションの量が少ない状況がうかがえます。

スタッフ自身が「医院や自分は何を目指すべきか」を理解して「それに向かって何を優先して行えばよいか」ということを主体的に考えて行動する

そんな状況を作り上げたいのですが、

そのためには長期的な視点をもち、スタッフの変化や成長の「プロセス」をサポートするコミュニケーションとコーチングが必要だと日々感じます。


スタッフの性格は人それぞれですし、調子が良いとき悪いときというメンタルのコンディションもあります。

それに私たち人間は、従来の習慣を維持しようとする側面があります。いわゆる生物学の用語でいう「ホメオスタシス」です。つまり「変わりたくない」ということがデフォルトなのです。

そんなスタッフ達の個性や状況に応じて、変化や成長を促し、目標の実現に向けてサポートし続けることが必要になりますが、そのためには

▶医院として患者様にどんな医療サービスを提供するのか
▶スタッフ各自にどんな業務をしてもらいたいのか
▶どんな診療システムを構築するのか
▶評価の基準

などを「それをする理由」「背景」などを含めて具体化、言語化して「常に」各スタッフとコミュニケーションを取っていかなくてはなりません。

なぜなら、
「これくらいは言わなくても分かっているだろう」
「言わなくても空気を読んでやるだろう」
といういわゆる「ハイコンテクスト」なコミュニケーションは期待できなくなっているからです。

特に若いスタッフ達には

個別具体的に目標を伝え、
指示を出し、
結果のフィードバックを繰り返し、
継続的にサポートしていく中で、
スタッフ自身が「自分に求められている仕事」「何を成果とすれば良いのか」に気がついていく。

この「プロセス」を経ることで、ようやく自分から積極的に学び、成長していく人材に変わっていきます。

スタッフの意識や行動を変えるためには、「点」ではなく「線」で考える長期的な視座を持つことが必要です。

あなたはスタッフ教育を長期的な視点で考え、日頃からコミュニケーションを取ることができているでしょうか?



川上 裕也(かわかみ ゆうや)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
コンサルティング部門 医業収入アップ シニアコンサルタント

北九州市立大学卒業後、4つの会計事務所で約20年間、経営者の良きパートナーとして200件以上のクライアントを担当。

3件目の会計事務所で、弊社代表である渥美がGMを務める大型歯科医院の担当者となる。

当初、医業収入2億円規模だった歯科医院を、担当していた3年間で5億円以上に成長させる過程に携わった。

今までに関わった歯科医院からは、マーケティングとマネジメントを駆使して「院長個人とクリニックにお金が残るようになった!」「自信を持って経営判断を下せるようになった!」「業績が一気に回復した!」・・・などの絶大な信頼を獲得。

全国のクリニックから寄せられる経営相談に応え、東奔西走している。

趣味は、バスケットボール。

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