氏家 楓(うじいえ かえで)
叱ると怒るは違う
From:氏家 楓(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
先日学生時代からの友人とお茶をしながら、共感した話。
あるお店で働く、50代の男性スタッフ。最近厨房に入ったばかりの、新人だ。
お客さんからは見えないけれど、調理担当のスタッフ3人、補助のパートさんが2人、きびきび動いている。
忙しい時間帯は、料理を温かいうちに提供するため時間との闘いになる。
注文通りの料理を、注文客に提供する。
当たり前のことではあるが、入ったばかりのスタッフにとっては、何が「OK」で何が「間違っている」のかも分からないこともある。
「○○のメニュー、3人分で合ってる?」
「はい、えーと・・・(ベテランパートさんに確認)大丈夫だと思います」
「ちゃんと、把握しとけよ!!!」
「この下ごしらえ、なんでこの状態なの?」
「すみません。◇◇だと思ってやったんですが・・・」
「なんでちゃんと確認しないの?!こうやって、こう!全く~~~~~~~~くどくど」
「すみません・・」
調理担当の中には、この50代新人スタッフと年も変わらず、勤務1年程の男性スタッフもいる。
とにかく、怒りっぽい。
口を開けば嫌味な言い方、自分の仕事は増やしたくなくて周りに文句を言う・・・
そして、ちょっとのことにも瞬間湯沸かし器のようにカーッとなってしまう・・
こんな人、あなたの職場にもいませんか?
実際、この新人スタッフの方は、怒りっぽい先輩と一緒にいるだけで胃がキリキリするようになったそうです。出勤日が一緒の日は気が重く、最終的には3か月もせずに逃亡したそうです。(逃亡!?)
私も今まで、怒りっぽい人・怒られる人をたくさん見てきました。
お客さんや同僚の前でめちゃめちゃ怒られている人。明らかにモチベーションが下がってしまっている人。いつも少しのことで怒ってしまう人。とにかく感情的に怒ってフォローしない人。・・・。
働く中で、私はこう思うようになりました。
「自分だったらこの店(この会社)で働きたくないな…。」
「しょっちゅう怒られて、仕事、楽しくないよな・・・。」
「ここで働いていて、幸せなのかな・・・。」
実際に、仕事ぶりが本当にひどいのかもしれません。仕事をするうえで叱らなければならない場面もあると思います。
しかし、「叱ると、怒るは、違うよね」という結論になり、そこからまた友人との話は延々続いたのですが…。
経営するうえで、一つの指針として考えてみてください。
「自分なら、自分の歯科医院で従業員として働きたいか?」ということ。
例えば、「自分の子供を自分の歯科医院のスタッフとして働かせたいか?」という風に考えるのもいいかもしれませんね。
ある本で、『その人材を昇進させるかどうかを判断するときに、あなたの息子をその人物の部下にしたいか?を考えてみる』という内容を見つけ、すごく分かりやすい表現だな~と思いました。
「良い会社って何だ?」「良いコミュニケーションって何?」を考える際、とても参考になります。
「自分なら自分の歯科医院で従業員として働きたいか?」「自分の子供を働かせたいか?」はその応用として使えます。
あなたのもとで働くスタッフの姿を思い浮かべてみてください。
1日の仕事が終わって家に帰るとき、どんな気持ちで帰路につくのでしょうか・・・。
朝起きて、身支度を整え、どんな気持ちで出勤しているのでしょうか・・・。
仕事が楽しくてワクワクするのでしょうか?
1日の大半、人生の大部分を占める『仕事』
あなたが従業員だとして、働きたい歯科医院ってどんなところでしょうか?
きちんとしたスタッフ教育や丁寧な指導は受けられるのか?
誰にでも公平に、成長の機会が与えられているのか?
年齢・経験だけでなく、高い収入が得られるすべはあるのか?
もしくは・・・
成長することはできるか?
活躍する場はあるか?
やりがいを感じることができるか?
朝、ワクワクして出勤できる歯科医院。それはどんなところでしょうか?
あなたの歯科医院をもっといい会社にするには、どうすればいいでしょうか?
PROFILE
氏家 楓(うじいえ かえで)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マーケティング部門 セールスライター
首都大学東京(旧:東京都立大学) 卒業後、大手マーケティング会社にて10年間セールスライターとして活躍。
自らがライティングしたセールスレターが社内における売上レコード(3日間のキャンペーンで2,600万円)を達成した実績を持つ。
当時勤めていたマーケティング会社のセールスライター育成講座の講師をしていた際に、受講生だった渥美社長と知り合う。
セミナーの休憩中にもオンラインセミナーを受講する渥美社長のストイックな姿勢に尊敬の念を抱き、懇親会で意気投合。
渥美社長が独立すると同時に、株式会社 歯科専門 集患アウトソーシングに入社。
トップページのライティングをしたクライアントの新患増加率は平均で 163%(月間最多新患数 344名) 。
また、矯正無料相談では1ヶ月間で 176名 の来院を達成した。
その実績から、
「歯科業界最高のセールスライター」
との呼び声が高い。
趣味は、海釣りとプロレス観戦。