渥美 貴浩(あつみ たかひろ)
良い人材の見分け方。
From:渥美貴浩(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
紀元前1500年ごろの中国に、馬を見分ける名人「伯楽」という人がいました。
彼は一日に百里を走る馬をたちどころに見分けていました。
つまり、その馬が優秀なのか?それとも駄目な馬なのか?を瞬時に見分けることが出来たというのです。
伯楽の噂を聞いた人々は、自分も馬の見分け方を知りたいとやってきて、彼に教えを乞うことが頻繁にあったそうです。
たくさんの人が馬の見分け方を教えてほしいと、伯楽に頼みがあったので、伯楽は馬の見分け方を教えたのですが、人によって、見分け方を変えていました。
伯楽は、嫌いな客には名馬の見分け方を教えて、好きなお客さんには駄馬の見分け方を教えていたのです。
どうしてだと思いますか?
なぜ伯楽は、好きなお客さんに駄馬の見分け方を教えていたんでしょうか?
価値を提供したいお客さんにわざわざ、駄目な馬の見分け方を教えていたんでしょうか?
伯楽が何故そのような事をしたのかというと
「世の中にめったに名馬はいない」
からです。
当たり前ですが、名馬の数より圧倒的に駄馬のほうが多い。
だから、めったに存在しない名馬の見分け方より、駄馬の見分け方のほうが役に立つから、好きな客に対しては、駄馬の見分け方を教えていたというのです。
滅多に使えない方法ではなく、頻繁に使う方法を好きな人には教えていたわけです。
この考え方は人材を採用する際にも使えます。
採用の際に「どうやったら優秀な人を採用できるのか?」と考えるのではなく「どうやったら、駄目な人を採用しないようにすることが出来るか?」と考えてみるのが大事かもしれません。
人材難のこの世の中です。
もし、あなたが人材を採用しようと思っているのなら、自分の会社で採用したくない人を定義してみると使えるかもしれません。
優秀な人材を採用する手法ではないので、採用後の教育は欠かせませんが。
PROFILE
渥美 貴浩(あつみ たかひろ)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
代表取締役社長
医業収入2億円以上の歯科医院向けにマーケティングとマネジメントをアウトソーシングする「株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング」を経営。
令和5年11月 現在。
クライアントの平均医業収入は3億2千8百万円。
1歯科医院での1ヶ月の新患数300名オーバーの実績を持つ。
また、1歯科医院での1ヶ月間のインビザライン無料相談176件獲得、全クライアント合計での1ヶ月間のインビザライン無料相談1,100件以上獲得など、自由診療マーケティングでも数多くの結果を出してきた。
スタッフ80名、医業収入9億円規模の大型歯科医院の元事務長。