マネジメント


From:川上 裕也(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

動かなければ成果はゼロ

ミーティングでどれだけ対策や新しい取り組みが出ても、実行されなければ現実には一切の変化は現れません。

患者様は机の上では動かない。

変化や成果が生まれるのは行動した後だけです。

経営において本当に価値があるのは、

  • 60〜70点でも走り出す
  • やりながら修正
  • 失敗から学び、次に活かす

こうした「未完成のままでも実行していくこと」ができるかどうかだと思います。

完璧な計画を描くよりも、一歩踏み出した現実の結果やデータのほうが何倍も価値がある。

「頭のいい評論家」が組織を止めてしまう

頭のいい人ほど陥りやすい罠があります。
それは「やる前から、やらない理由を見つけてしまうこと」。

  • それはリスクが高い
  • まだ情報が足りない
  • 失敗したときの説明が難しい
  • 前例がないから

しかし、これを言い続けていても何も変化は起こりません。

評論家が増えるほど組織は慎重になり、
慎重になるほど行動をしなくなります。

結果として残るのは「失敗はしていないが、何もしていない組織」です。

組織の成長速度を上げるのは「未完成でも実行」

成果を出している組織に共通しているのは、完璧な人材が揃っていることではありません。

共通しているのは、

  • まずやってみる人がいる
  • 小さく試し、早く修正する文化がある
  • 失敗を学習に変えられる

先入観や情報にしばられることなく「未完成でも動ける人」が中心にいるとスピード感がかなり変わります。

実際こうした人は、初動が粗く、失敗も多いです。
正直、最初はフォローが必要で手間がかかります。

しかし、それでも最終的に組織を前に進めるのはいつもこのタイプです。

採用で見るべきポイントは「過去の行動」

そうなると「動けるタイプの人」を採用したい。

採用面接のときに

  1. 新しい取り組みをスタートするとき、どう考えるか?
  2. 準備が十分ではないけど、まずやってみた、という経験は?
  3. ルールや情報が曖昧な中で自分で決めて動いたことは?
  4. そのときどんなことを考えていましたか?
  5. なぜやれたと思いますか?

学歴や職務の経歴も重要ですが、こういう質問を増やして

行動してきたこと
そのときどう考えていたのか?
結果はどうなったか?

という点を聞くことが重要です。

失敗していても結果それが本人の成長にプラスの経験になっていれば良いし、
未完成でも荒削りでも良くて、「動ける人」であれば組織を前に進める原動力になり得えます。

経営者になると自分も組織も行動することを選び続けることになります。
組織の成長を考えると、仮説を語って動かない人より、一歩踏み出して「とりあえず動いてくれる人」の価値は圧倒的に高いのではないでしょうか。



川上 裕也(かわかみ ゆうや)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
コンサルティング部門 医業収入アップ シニアコンサルタント

北九州市立大学卒業後、4つの会計事務所で約20年間、経営者の良きパートナーとして200件以上のクライアントを担当。

3件目の会計事務所で、弊社代表である渥美がGMを務める大型歯科医院の担当者となる。

当初、医業収入2億円規模だった歯科医院を、担当していた3年間で5億円以上に成長させる過程に携わった。

今までに関わった歯科医院からは、マーケティングとマネジメントを駆使して「院長個人とクリニックにお金が残るようになった!」「自信を持って経営判断を下せるようになった!」「業績が一気に回復した!」・・・などの絶大な信頼を獲得。

全国のクリニックから寄せられる経営相談に応え、東奔西走している。

趣味は、バスケットボール。

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