マーケティング


From:佐田 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

ホームページのお悩みに関するお問い合わせが続いています。

今回ご紹介するのは、

「ここ数年、インターネット予約の患者さんがどんどん減っている」

とSEO診断サービスを申し込まれた歯科医院様の事例。

近年のGoogleのアップデートの影響かな…と思いながら医院名で検索すると、中々に”年季の入った”webサイトが。
「スマホにも対応していなさそうだし、閲覧数はかなり少ないかも…」と思いつつ調べてみると、予想を超える結果が。

なんと、昨年11月から今日まで、ホームページ閲覧数が「ゼロ」という状態でした。

・患者さんのキャンセルが続き、チェアが空いていた日も、閲覧者ゼロ

・祝日のお休みを返上して医院を開けていた日も、閲覧者ゼロ

弊社が作ったサイトではないと言えども、初めて見る「0(ゼロ)」という数字に、かなり背筋がヒヤリとしました…

ちなみに、閲覧数がゼロになる前まで、1日200view程の閲覧数がありました。当時は、広告業者に勧められてリスティング広告を出稿されていたようです。推測するに、広告業者から「ホームページの閲覧数の低さを広告で補える」とでも説明されていたのではないでしょうか。

しかし、ホームページの質が低いために、予約につながらないクリックばかりが増え「患者さんは来ないのに広告費ばかりが膨れていった」のだと思われます。

そして、「効果がないから」と広告をやめたとたんに、閲覧者がゼロに…。

ここで、手っ取り早く「広告を再開する」という選択をすることもできますが、また同じように無駄に広告費を消費することは目に見えています。もっといえば、当時に比べ、ホームページをリニューアルしている競合医院も増えているはずですから、以前より広告費がかさんでしまう可能性が高いといえます。

広告で閲覧者をホームページに誘導することも大事ですが、広告をクリックした先のホームページが見にくく・分かりづらく・必要な情報が無かったら、見込み患者様は、すぐに「戻る」ボタンでホームページから出て行ってしまうでしょう。

逆に、ホームページをきちんと作ったとしても、広告が見込み患者様に届いていなかったら、患者様はホームページにたどり着くことすらできません。

つまり、広告とホームページ、それぞれが噛み合ってこそ最大の効果を得ることができるのです。

今回ご相談いただいた先生の場合、「閲覧数ゼロ」という状況から分かるように、先生ご自身があまりホームページに関心がないご様子でした。そのため、競合分析の結果と、webマーケティングとは?という概念的なところからお話が始まりました。

広告とホームページ、両方100点満点を目指すことは難しいかもしれませんが、70点、あるいは50点だったとしても、改善を続けていけば今とは全く違う結果が得られるはずです。

「広告とホームページ、それぞれが噛み合ってこそ最大の効果を得ることができる」。このことを前提に、改善案のご提案をさせていただきました。今後のwebマーケティングの成果が非常に楽しみな歯科医院様です。


三鬼 明香(みき あすか)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士

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