マーケティング

From:佐田 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

中国最古の兵法書といわれる「孫子の兵法」の一節、
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
という代表的な言葉。

現代では、もはや勝敗を“天運”に任せるような経営者はほとんどいないと思いますが、

かといって、競合のリサーチに時間をかけている方も案外少ないのではないでしょうか?

Webマーケティングにおいてもやはり“敵”を知ることは必須です。
特に、競争の激しい歯科業界では、定期的に競合分析を行い、自身のポジションを確認していく必要があります。

中でもリスティング広告はそのシステム上、少なからず競合の影響を受けることになるため、ここを対策できているかどうかで大きな差が生まれます。

広告パフォーマンスが落ちたときのご相談はいただきますが、うまくいっているときにお問合せいただくことはありません。当たり前に感じるかもしれませんが、これはとてももったいないことだなと思います。

ある先生からいただいたご相談で、
「新しく始めた施策が“当たっていた”が、効果がいきなり落ちた」という事例がありました。

よくよく分析してみてわかったことですが、そもそもその施策によるコンバージョンはほとんど発生しておらず、競合の広告が一時的に停止していたため、その先生の広告が独占状態になっていたことで効果が出ていたということがわかりました。

今回はこの段階で気づくことができましたが、このまま「当たった!」と思い込んでしまっていたら、さらにこの施策にコストを投資してしまっていたかもしれません。

大体の方が、うまくいっているときの分析を疎かにしがちなのではないでしょうか?

「なぜうまくいったのか?」ということがきちんと分析できれば、無駄を回避し、競合の一歩先を行くヒントに気づくことができるかもしれません。

「今、勝つ」だけでなく、「勝ち続けていく」ために、ひとつひとつ効果を検討するようにしていきたいですね。


三鬼 明香(みき あすか)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士

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