マーケティング


From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

ボディコピーの途中にある小見出しのことを「サブヘッド」と呼びます。

サブヘッドはセールスコピーを書く上で欠かせないパーツです。

サブヘッドは、単に文章を区切るというものではなく、読む人の目をコピーから離せなくする小さな爆発にもなり得ます。

今回はそんなサブヘッドについてお話しします。



なぜサブヘッドは爆発でなければいけないのか

突然ですが、映画「リーサル・ウェポン」をご覧になったことがありますか?

タフな刑事が捨て身の覚悟で凶悪犯に立ち向かう、スリリングなアクション映画です。

この映画が、観客の目をスクリーンに貼り付けにする理由は、手に汗にぎるストーリー展開だけではありません。

作中でしょっちゅう起こる爆発にこそ、その秘密があるのではないかと私は思っています。

派手に爆発する高層ビル、炎につつまれながら走るトラック、燃え上がる建設現場、それらの爆発シーンがところどころに散りばめられているのです。

「リーサル・ウェポン」に限らず、多くのハリウッド映画では観客の注意をスクリーンに惹き付けようと、ギミック的なシーンが作中に配置されています。

上映時間を冗長に感じさせないよう、構成が組まれているのです。

ここで、コピーの話に立ち返ってみましょう。

ハリウッド映画のような華やかさはないかもしれませんが、見る人を惹き付けなければいけないという使命がある点では、セールスコピーも同じです。

そして、冗長になりやすいボディコピーの中で爆発を起こせるのは、サブヘッドというパーツが一番適しています。

“見出し”というだけあって、文中で最も読む人が目を止めやすいからです。



サブヘッドに必要なのは感情と論理

コピーの中で爆発を起こすというのは、読む人の心の内に爆発を起こすという意味です。

読む人に情景を思い起こさせ、感情的にさせ、心に響くインパクトを与えるサブヘッドでなければいけません。

爆発を起こすようなサブヘッドは、


  1. 直感的な言葉で内容をイメージさせる
  2. 挑発的な質問を投げかける
  3. 話し言葉やフレーズを使う


というテクニックがおすすめです。

読む人の感情を揺さぶるようなサブヘッドで、ボディコピーから目を離せないようにするのです。

しかし、サブヘッドに求められる役割は爆発だけではありません。

セールスコピー全体を論理的な文章として構成するという、小見出しとしての本来の役割も同時に果たさなければいけないのです。

サブヘッドをセールスコピーという論理の中に配置するためには、上から順にサブヘッドのみをつなげて読んでみるといいでしょう。

サブヘッドどうしが論理的につながり、サブヘッドのみでボディコピーの内容がつかめるように配置できれば、感情を煽るだけでなく、コピー全体を論理的に構成するつなぎ目としても使うことができます。



以上、サブヘッドについてお話ししました。

冗長になりがちなボディコピーも、読む人の目を引くサブヘッドによって劇的に良くなります。

自身の書いた文章の構成や訴求力に自信が持てなくなったときには、是非サブヘッドを見直してみることをおすすめします。




三鬼 明香(みき あすか)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士

この執筆者の記事