マーケティング


From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

あなたのブログ記事や院内掲示物を見た患者さんが最初に目をつけるのがヘッドラインです。

それがいいヘッドラインかどうかは、それを見る人によって一瞬で判断されます。

たった一瞬で相手の関心を引くことができなければ、ヘッドラインを一瞥されるだけで、その下に続く本文が読まれることはありません。


現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の人たちの1年分に相当すると言われます。

情報過多がこれだけ極まった現代で、興味のないヘッドラインの本文を最後まで読もうという奇特な人は多くありません。

たとえどれだけ相手にとって利益のある内容だったとしても、またそれがどれだけ流麗な文章で書かれていたとしても、ヘッドラインで興味をそそることができなければ全て相手には届きません。

今回は、一瞬で相手を引き付けるヘッドラインの作り方についてお話しします。


注意を引くための4つの公式

1.  緊急性

ヘッドラインは、見る人に今すぐそのメリット(ベネフィット)を受けたいと思わせるものでなければいけません。

この緊急性を考える際には、どのような人にこのヘッドラインを届けたいかを具体的に思い浮かべることが重要です。

例えば、英会話の教材についてヘッドラインを書きたいと思ったときに、どのような人に届けるべきかを考えるとしましょう。


・ いつかは英語を喋れるようになりたいと漠然と思っている人

・ 突然、来月から海外出張を命じられた人


圧倒的に後者の方に緊急性があることは考えるまでもありません。

伝えようとしている物事がどのような人にとって緊急性が高いのか、その人がすぐ手に入れたいメリット(ベネフィット)は何かを思い浮かべると、自ずとヘッドラインにどんな言葉を選ぶべきかが浮かび上がってきます。



2.有益性

また、ヘッドラインは読み手にとって価値のあることを伝えるものでなければいけません。

読み手にとって今すぐにでも欲しい欲求をかなえてくれるもの、又は今すぐにでも避けたい不安を防いでくれるものが、この先に続く本文にあるんだということを匂わせるものでなければいけません。




3. 独自性

本文で紹介する内容が、他にはない独自の情報を持っていることを感じさせるヘッドラインは、それだけで強力に人を惹きつけます。

逆に「どこかで見たことあるな」と思われたら、一瞬で終わりです。

本文で伝えたいことのユニークな部分を見つけ出し、それとヘッドラインとを結びつけることで独自性を感じさせる見出しを作ることができます。

また、同業種での類似記事ではどのようなヘッドラインが使われているかをリサーチして、同じようなヘッドラインになることを防ぐことも必要でしょう。




4.  超具体性

信用されない怪しいヘッドラインと、信頼される誠実なヘッドライン。

その違いは超具体的かどうかです

。例えば「多くの患者が」という漠然とした文章より、「96%の患者が」ですとか「3万人の患者が」のように数字で具体化させるという方法が有効です。


人によって感じ方が大きく変わってしまう曖昧な表現は絶対に避けなければいけません。




以上、読み手を惹きつけるヘッドラインについてお話ししました。

ヘッドラインの勝負はたった一瞬ですべてが決まるシビアなものです。

短い言葉で人の興味を引き、上の4公式を盛り込まなければいけないともなれば、難しいのは当然のことです。

なかなかヘッドラインが決まらないという場合は、最初にヘッドラインから書き始めるのではなく、本文を書ききって最後にヘッドラインという順番でライティングをすることをおすすめします。

その方が本文の内容をうまく要約した、良いアイディアが生まれる可能性が高いからです。

最初の見出しをどうしようかお悩みのときには、上の4つの公式と書く順番について考えてみると良いかもしれません。



三鬼 明香(みき あすか)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士

この執筆者の記事