マネジメント


From:川上 裕也(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

「もっとスピードを上げたい」と思いながら、何から手をつければいいかわからない。
そんな声を、歯科医院の院長先生からよく耳にします。

スピードアップというと、
「とにかく早く動く」
「多少雑でもいいからスピード重視」
と思われがちです。
しかしそれは違います。
質を下げたスピードアップに意味はありません。
大切なのは、質を保ちながら判断の回数を増やすことです。

「1日2回見る」だけで判断速度は倍になる

かつてYahoo! JAPANの社長が、ある企業が売上を1日2回(昼・夜)確認していると聞き、すぐに自社でも同じ仕組みを導入したというエピソードがあります。

それまで1日1回だった確認を2回にしただけで、判断のスピードは単純に倍になったわけです。

歯科医院に置き換えると、こんなことが考えられます。

  • 月次で見ていた予約充填率を週次で確認する
  • 週次で見ていたキャンセル率を毎朝の朝礼で共有する
  • 自費診療の動向を日次でスタッフと眺める習慣をつける

頻度を上げると、問題の発見が早まります。発見が早まれば対処も早まる。
その積み重ねが、「動きの速いクリニック」を作ります。

数字を「全員で見る」ことが当事者意識を生む

チェックポイントを増やす際に重要なのは、院長一人で見るのではなく、スタッフと一緒に見ることです。

数字を共有された人間は、自然とその数字を「自分ごと」として捉え始めます。
「昨日のキャンセル、なぜ多かったんだろう」
という小さな問いが、改善のアクションにつながります。
当事者意識は「持て」と言っても育ちません。
見える仕組みが、意識を変えるのです。

まず一つ、頻度を上げてみる

難しく考える必要はありません。今「月1回」確認していることを「週1回」に。
「週1回」を「毎朝1分」に変えるだけでいい。

経営のスピードとは、華やかな戦略よりも、こうした地味な仕組みの積み重ねで決まるのではないでしょうか。



川上 裕也(かわかみ ゆうや)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
コンサルティング部門 医業収入アップ シニアコンサルタント

北九州市立大学卒業後、4つの会計事務所で約20年間、経営者の良きパートナーとして200件以上のクライアントを担当。

3件目の会計事務所で、弊社代表である渥美がGMを務める大型歯科医院の担当者となる。

当初、医業収入2億円規模だった歯科医院を、担当していた3年間で5億円以上に成長させる過程に携わった。

今までに関わった歯科医院からは、マーケティングとマネジメントを駆使して「院長個人とクリニックにお金が残るようになった!」「自信を持って経営判断を下せるようになった!」「業績が一気に回復した!」・・・などの絶大な信頼を獲得。

全国のクリニックから寄せられる経営相談に応え、東奔西走している。

趣味は、バスケットボール。

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