三鬼 明香(みき あすか)
なぜ、あなたのホームページは集患できないのか。
From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
「日本の歯科医院の数は68,000院を超えていてコンビニよりも多い」というのは既に知られた事実ですが、日本の歯科医院のホームページの公開数がどれほどあるのかについてはご存じでしょうか?
その数、約55,000サイトと言われています。
では、そのうち、集患のためのツールとして機能を果たしているホームページはどれほどあるでしょうか?「医院のイメージ向上」「広報活動の一環」という主観的で曖昧なものではなく、それを見た人に「来院する」という行動を起こさせるホームページはどれほどあるでしょうか?
残念ながら、「あなたの歯科医院に通いたい」と思わせるほど、訴求力の高いホームページは極めて少ないといえます。
そもそもほとんどの患者はあなたのホームページを見ない
はじめから特定の歯科医院について関心を持っているという場合以外、WEB上で歯科医院を探すユーザーは、「エリア名 歯科」で検索することが一般的です。その場合、検索結果ページに出てくるのは、順に「広告」「グーグルマップ」「エリア内の各医院のホームページ」です。
そして、検索したユーザーの半数がグーグルマップ上に表示された各医院の位置、口コミから予約する医院を選択します。「各医院のホームページ」まで確認するユーザーは残り半分ほどの割合です。その残り半分のユーザーも、エリア内の競合と並んだあなたのホームページまで全員がたどり着くかは分かりません。
では、いくらホームページに力を入れても高い集患効果は望めないのか?というと決してそうではありません。
お伝えしたいのは、あなたのホームページに訪れた方は高い関心を持ってアクセスしてきているということです。
アクセスのきっかけは様々でしょう。「検索順位が上位だから」「知人から良い口コミを聞いたから」「新しくできたばかりの医院だから」、そのきっかけはどうであれ、あなたの医院へ関心を抱いているということは間違いありません。
おおよそ半数のユーザーがグーグルマップからダイレクトに医院へ予約をするという最短の動線をたどる中で、あなたのホームページへのリンクをクリックしたユーザーは、それだけで普通よりもあなたの医院に興味を持っていると言えます。
ユーザーの関心に応えるコンテンツが用意されているか
では、そのホームページに訪れてくれたユーザーに対して、その関心に応えられるコンテンツがあなたのホームページに用意されているでしょうか?口腔内の疾患・審美の不安、悩みに応えるコンテンツを、周辺の競合と比べて充実させることができているでしょうか?
ホームページは、写真などのビジュアルとライティングの集合体です。美しいデザイン、キレイな写真といったビジュアル面も医院のブランドを築くために不可欠でしょう。しかし、人の心を動かす力は、「来院する」という行動変容をユーザーに起こさせる力は、ライティングにこそあります。
集患のツールとしての効果を果たすホームページは、その一言一句に至るまでライティングがこだわり尽くされています。限られた文字数の中で、誰にでも分かりやすい言葉、かつユーザーに刺さる言葉が選び抜かれているのです。
歯科医院におけるライティングとは
歯科医院においてライティングスキルが求められるのは、ホームページに限ったことではありません。医院の広報物は様々なカタチを取っているからです。治療説明のパンフレット、院内新聞、SNSの運用等など、ライティングスキルの高さがカギとなるシーンは多く存在しています。
また、副次的な効用として、普段からライティングに親しむことで、頭の中に漠然と浮かんでいる考えを言語化する習慣がつきます。ご自身の考えを専門知識のない方へ伝えるために、言葉を吟味して文章化し、また吟味するという習慣によって患者へかける言葉がより洗練されていきます。
次回以降では、集患につながる歯科医院のライティングの基礎についてご案内していきます。
PROFILE
三鬼 明香(みき あすか)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士