三鬼 明香(みき あすか)
良かれと思って・・・
From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)
先日、私の親から「足が痛い」と相談を受けました。私の親はひどい外反母趾で、靴下の上からでも骨が大きく曲がっているのが分かるほど。趣味の散歩も年々辛くなっているようでした。
少しでも長く自分の足で歩いて欲しいとは思いつつも、外反母趾についてまったく知識が無かったのでネットであれこれと情報収集しました。
対処療法、整体、接骨院、整形外科…と調べるうちに「これは微妙でしょ・・・」という広告や商品もかなり多く目にしました。
オリジナリティ溢れる治療
個人的に「これは無いな」と思ったのが“真新しさ”をアピールするコピーでした。
たとえば・・・
「これまでにない新しいメソッド」
「全国にこの治療法を導入する医院が増えています」
「○○式外反母趾治療法」
こういったセールスコピーが散見されました(一部表現は変えています)。
おそらく広告主や代理店のライターが良かれと思って書かれた文章だと思うのですが、個人的には好印象を受けるどころか「オリジナルの治療法って何…怖い…」と感じました。
医療こそ「ベーシック」が強みになる
あなたも
「これまでにない全く新しい○○」
「○○式●●術」
というコピーは目にしたこともあると思います。歯科でいえば、小児予防矯正やなどでこうしたアピールをされていることもあるかもしれません。
医学の進歩によってこれまでできなかったことが可能になることもあると思います。ただ、読み手が求めているのは「治してくれるかどうか」「その根拠は何か」ということ。
「今までの治療との違い」「他院との違い」を出すために「治療自体のユニークさ」を煽ってしまうと、医院自体の信頼を失いかねません。
たとえその道の権威・スペシャリストであっても、基礎を飛ばしてオリジナルの治療をされている方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?
医療の分野ではやはり、どれだけ「ベーシック」に忠実な治療であるかを示さなければ説得力に欠けるものになってしまうはずです。
ただ、根拠を示した上で、医院の良いところ・ユニークなところを上手に患者様に伝えることができれば、患者様はあなたの医院を選ばずにはいられなくなるでしょう。
結局。
調べるほどちゃんと診てくれそうな先生が少ないこと、これといって特別な治療法はないことだけが分かりました。
結局、あきらめかけていたところに知人の紹介で評判の良い整形外科を紹介してもらうことができました(Googleレビューはかなり低く、自分では見つけ出せなかったと思います)。
あなたのホームページ、ランディングページはいかがですか?セールスコピーが、単なるあおりや中身のない文章になっていないでしょうか。
特に高額な治療になればなるほど、治療のユニークさではなく「ちゃんと治してくれる医院」を求めていることを忘れないようにしていきたいですね。
PROFILE
三鬼 明香(みき あすか)
株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士