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From:松本 真由美(株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング)

ここ1年ほどをみていると、一定のペースでGoogleアップデートが起きていることが分かります。インターネット上では、次のアップデートの波が来るのは2020年8月中〜下旬頃か、という予測も出されています。

改めて今、過去のアップデートを振り返り、Googleが今後どこへ向かおうとしているかということを考えていきたいと思います。

【アップデートの歴史】

Googleアルゴリズムの歴史をご存知でしょうか?
アルゴリズムのアップデートについて、近年の流れの元となる大きな変化が起きたのは2010年代初頭でした。

それまでSEO対策といえば「キーワードをたくさん盛り込む」「被リンクが多い」といったことと同義でした。これによって検索スパム対策、そして検索システムをだまそうとするサイトが現れたことがGoogleにとって大きな問題でした。

初期の主要な更新は、こうしたスパム行為やシステムをだまそうとするサイトとの戦いに焦点が当てられていました。機械学習やNLP(自然言語処理)を含む長年にわたりアップデートを繰り返して、最先端の技術を作り上げてきました。
また、デスクトップ、モバイル、ローカル検索と、時代の流れとともに多様化する検索ユーザーの検索結果の最適化を実現してきました。

【Googleはどこへ向かう?】

Googleには「世界の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションがあります。このことから、引き続き検索クエリの解釈を完成させ、それに応じて結果ページのスタイルを設定することにアルゴリズムの焦点を合わせ続けていくでしょう。

次回のアップデートの内容・時期は未知ですが、一方で明らかになっているものもあります。それが「Core Web Vital」です。

「Core Web Vital」は、2021年からの検索ランキングに関わるとされる3つの指標を指します。このことから、一体どんなことが読み取れるでしょうか?

ここからは予測にすぎませんが、今後さらに重要になるテーマは「いかにユーザーに行動を起こさせるか」といったことではないでしょうか?

Core Web Vitalは3つの指標で構成されていますが、注目すべきは「First Input Delay (FID):ユーザーの応答性を測る指標」と呼ばれるものです。他の2つの指標がページの読み込み速度や視覚的な安定性(ズレや崩れのないレイアウト)といった、これまでのアップデートの延長にあるのに対し、FIDでは「ユーザーの行動に繋がっているか」という新たな一面を評価しようとしています。

身近なところでは、2020年8月から機能が追加されたインスタグラムの「リールズ」からもそうした流れを読み取ることができます。ユーザー行動を元に集計を行い、良いコンテンツかどうかを評価する、という流れが少しずつ動き始めているのです。

「SEO対策をしたい!」といっても、全ての施策を一つのホームページに取り入れることは全くもって現実的ではありません。歯科医院のホームページどこまで導入するべきか、どこまで実現可能かということは慎重に検討していきたいと思います。


三鬼 明香(みき あすか)

株式会社 歯科専門 集患アウトソーシング
マネジメント部門 マネジャー
歯科衛生士

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